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治療院の選び方

巷には、はり・きゅう、整骨院、整体、マッサージなど、色々な治療院がありますが、それぞれ何が違うのか分からないことが多いと思います。

ここでは、違いを簡単に説明します。

まず、国家資格と民間資格の違いです。

【国家資格】


国の法律に基づいて国や地方公共団体、国から委託を受けた機関が実施する試験で、その試験に合格した人だけに与えられる資格。

→従って、有資格者は、知識や技術が一定水準以上であることを国によって認定されているため、法律により一定の社会的地位が保証されることになり、社会的信頼度も高くなります。
(はり・きゅう師、あんまマッサージ指圧師、柔道整復師)

【民間資格】


民間団体や個人等が、自由に設定でき、独自の審査基準を設けて任意で与える資格。

→独自の審査基準のため、社会的認知度や信用度に大きな差があります。
(整体、リラクゼーションマッサージ、カイロプラクティック、リフレクソロジー、リンパドレナージ、気功など)

※ 国家資格をもっているからといって、必ずしも信頼できる治療院とは限りませんが、少なくとも国が認定した基準に合格したことの証明になります。

以下の表に、治療内容、保険適用の有無、メリット・デメリットを整理しました。

・国家資格の説明表です

国家資格はり・きゅう師あんまマッサージ師柔道整復師
通称はり・きゅう治療院あんまマッサージ指圧治療院
在宅マッサージ
整骨院、接骨院
治療内容はり・きゅうによる生体に機械的刺激を与えることにより、
①組織損傷による生体防御機転を反応させる
②筋の緊張感を緩和し血液循環をよくすることにより、生体の変調を整える
生体に力学的刺激(押す・揉む・さする・叩くなど)を与え、刺激の強弱により生体のもつ恒常性維持機能を反応させ生体の変調を整える骨折・脱臼・打撲・捻挫・挫傷などの損傷に対し、整復・固定などを行い手技でその回復を図る
保険適用△:条件付きで可
医師の同意があれば以下の疾患で適応可
神経痛、リウマチ、頸腕症候群、五十肩、腰痛症、頸椎捻挫後遺症
△:条件付きで可
医師の同意があれば以下の疾患で適応可
筋麻痺や関節拘縮など医療上マッサージを必要とする症例
〇:可
骨折・脱臼・打撲・捻挫
診療方針医師の同意書が必要で保険適用となる疾患が限られているため、自由診療となっているところが多いです保険治療が多いですが、はり・急整骨院の場合、保険治療と自由診療を併用しているところもあります

・民間資格または資格なしの説明表です
その他(民間資格または資格なし)
通称整体
リラクゼーションマッサージ
カイロプラクティック
リフレクソロジー
リンパドレナージ
気功など
治療内容-
保険適用×:不可
診療方針自由診療のみです

・こちらはそれぞれのメリットとデメリットになります

はり・きゅう・あんまマッサージ指圧

■ メリット

①自由診療のため一人の患者に多くの時間をかけられる
②局所だけでなく、全身を診て治療を行うため適応疾患が多い
③予約制のところが多いため待ち時間が少ない
④生体の自然治癒力を生かす治療のため毎日通う必要がない
(急性の場合を除いて、週に1回や月に1回で十分)

■ デメリット

①料金が高いことが多い
②治療師によるレベルの差が大きい


柔道整復師

■ メリット

①保険診療のため料金が安い
②治療師によるレベルの差が小さい

■ デメリット

①一部位いくらという局所治療になるため適応疾患が限定される
②予約制でない場合、待ち時間が長い
③局所治療のため、治療時間が短く通院回数が多くなる傾向がある


※ 保険診療にかかる正式な説明は厚生労働省の以下のページをご確認ください。
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryouhoken/jyuudou/

最終的に、どの治療院が自分に合った治療院かを見極めるのは非常に難しいです。
一時的な気持ちよさを求めているのか、根本的な治療を求めているのか、ゆっくりと休みたい、など個人の目的によっても選び方が違うと思います。

私自身も患者として、根本的な治療を目的に色々な治療院に行きました。
参考までに、私の経験上では、以下の条件の治療院が信頼できて、通ってもよいと思える治療院でした。

 ①治療前の問診にある程度の時間をかけ、主訴、経過、既往歴、随伴症状をきちんと確認する

 ②日常的にどのような姿勢や体の使い方をすることが多いのか確認し、それに対するアドバイスがある

 ③状況によっては、治療院での治療でなく、病院の受診や、病院との併用治療を薦める

 ④はり・きゅう・マッサージだけでなく、呼吸法、身体の使い方、一般的な病気を知っている(その治療院の本棚を見るとよいと思います)

 ⑤難しい質問や答えにくい質問をしたときに、はぐらかさず、分からないことは分からないと認め、次回までに色々調べている


※ ちなみに、私がどうやって治療院を選ぶかをブログに記載していますので、参考までになれば幸いです。
https://nishigahara4-harikyu.com/blog/choise-treatment-clinic/


 

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